Claude Codeを社内で使う前に決めること|AI秘書で事故を重ねた非エンジニアが、研修より先に用意したもの

こんにちは、ゆきしょうです。
私はWebコーダーですが、AIの仕組みづくりは素人です。
その私がClaude Codeで自分専用のAI秘書を作り、営業メールやブログの仕事を任せてきました。
便利になった一方で、事故も何度も起こしています。
社内でClaude Codeを使いたい人に向けて、私の事故の記録から、先に決めておきたいことをまとめました。
非エンジニアでも、Claude Codeを仕事に使える?
使えます。
私も、指示は日本語で書いているだけです。
ただ、任せる範囲を決めずに使うと、事故が起きます。
AI秘書の作り方と、私が任せないと決めたことは、こちらに書きました。
Claude CodeでAI秘書を作る方法|非エンジニアの私が2ヶ月育てて決めた、任せること・任せないこと2026年9月30日この記事では、実際に起きた事故の中身と、そこから作った決まりを書きます。
社内で使うと、どんな事故が起きる?
私の記録では、大きく3つに分かれます。
取り消せない操作をくり返した
営業メールを送る仕組みで、同じ会社に何通も送ってしまったことがあります。
一度目の事故で、重複して届いた会社は23社ありました。
その後、そのうち7社へ、また送っていました。
4通目が届いた会社もあります。
原因は2つ重なっていました。
1つは、送信の記録に「送れなかった」と残っていたことです。
実際には届いていたのに、送る仕組みはその記録を信じて、送り直してよい先に分けていました。
もう1つは、送り直しまで待つ日数を、AIが30日から1日に縮めていたことです。
30日のままなら、まだ送り先には戻っていませんでした。
届いてしまった先の一覧は、別のファイルに作ってありました。
ただ、それは人が読むための記録で、送る仕組みは一度も見ていませんでした。
ファイルを消した・上書きした
メールの仕分けルールを書いた設定ファイルを、AIが1行の命令で空にしたことがあります。
命令はエラーで止まりました。
でも、止まる前にファイルの中身は消えていました。
AIは「エラーで止まったから何も起きていない」と思い込み、次に触ったときに初めて気づいています。
バックアップは無く、過去の会話の記録から84行を書き戻しました。
送る仕組みが動いている最中に、その送信記録をAIが丸ごと書き換えたこともあります。
このときは壊れずに済みましたが、それは運でした。
確かめずに進めた
ブログの記事を別のサービスにも載せる相談で、AIの案内どおりにボタンを押しました。
AIは、押せば記事を選ぶ画面が出ると考えていました。
実際は、ブログ10本がそのまま一括で公開されました。
AIは、押した先に何が起きるかを確かめないまま、私に押させていたのです。
事故を防ぐために、先に決めることは?
私が決めたのは、次の4つです。
最後のひと押しは、人がやる
最後のボタンを人が押す決まりは、前の記事にも書きました。
事故のあとで足したのは、押した先に何が起きるかをAIが確かめていない操作は、人にも頼ませないことです。
中身を知らずに押せば、人が押しても同じ事故が起きるからです。
消す・上書きする前に、戻せる形にしておく
設定ファイルを触る前に、バックアップを1本取ります。
書き換えは、別のファイルに書いて確かめてから置き換えます。
動いているプログラムがそのファイルを使っていないかも、先に見ます。
決まりは、文章でなく仕組みで止める
指示書に「次から気をつける」と書いても、守られないことがあります。
公開済みの記事をAIが保存してしまったとき、その場で決まりを書き足しました。
同じ日のうちに、もう一度起きました。
それからは、Claude Codeの「フック」という機能で止めています。
フックは、AIが操作をする前に、自分で用意したプログラムを動かせる機能です。
公式の説明でも、操作の前に実行を止められると書かれています。
私の場合は、公開済みの記事を保存しようとすると、そこで止まるようにしました。
営業メールの事故も、送ってはいけない会社の名簿を作り、送る仕組みが4か所でその名簿を見るように直しています。
最後の1か所は、送信ボタンを押す直前です。
秘密の情報を、会話に貼らない
パスワードやAPIキーは、AIとの会話に貼りません。
社内で使うなら、お客さんの名前や取引の中身をどこまで入れてよいかも、先に決めておきたいところです。
研修では、何を覚えられる?
Claude Codeを社内で使うための研修のひとつに、エクスバンクの企業研修があります。
公式ページによると、形は次のとおりです。
- 全10時間(1日5時間を2日、または1日集中)
- 2〜20名
- オンライン(Zoom)か、会社の会議室で対面
- 料金は人数と内容に合わせた見積り
対象として挙がっているのは、次の4つです。
- 社内でAI活用やDXを進める担当者
- 経営者・管理職・人事の担当者
- プログラミング未経験の人
- ChatGPTを使っていても、仕事に定着していない人
時間割には、Web制作、ファイルやデータの処理、MCP連携、API連携、Webアプリ開発などが並んでいます。
MCP連携は、Claude CodeをGmailやSlackなどの外のサービスとつなぐ使い方です。
最後の章は、自社でどう使うかの計画づくりです。
惜しいと感じたのは、事故を防ぐための章が時間割に見当たらないことです。
ページの中に「セキュリティ」や「権限」という言葉も出てきませんでした。
ただ、載っている時間割は見本の構成で、料金も内容に合わせて見積もる形です。
問い合わせるときは、事故を防ぐ決まりづくりを入れられるかを聞いておくと安心です。
研修の前に上の4つを自社の決まりとして書いておけば、覚えた操作をどこまで任せるかを決めやすくなります。
研修を頼んだほうがいい会社・要らない会社は?
頼んだほうがいいのは、こんな会社です。
- 何人かで一緒に使い始めたい
- 何から任せればいいか分からない
- GmailやSlackとつないで使いたい
一人で少しずつ試すなら、研修は要りません。
まずは自分の仕事で小さく試して、困ったら研修を考えるくらいで十分です。
何人かで使うなら、操作は研修で覚えて、事故を防ぐ決まりは自社で先に作る。
この順番がいいと思います。
非エンジニアのためのClaude Code 企業研修(エクスバンク)は、オンラインでも対面でも頼める研修です。
私の事故をまとめた本も出しています。
AI秘書の事故簿には、111件の失敗と、それを仕組みで止めた記録を載せました。
以上、Claude Codeを社内で使う前に、私の事故の記録から決めておきたいことでした。